一年を振り返って

遅ればせながら昨年一年を振り返ってみる。
社会面では熊本地震の発生があげられる。 私の経験では九州地方で大地震が発生したことはない。 少なくとも佐世保で生活している間に地震を意識した記憶はないのである。 だからこそ熊本地震には驚いた。 しかしながら地震学者の話を聞けば驚くにはあたらないとのことであった。 熊本から大分を通り瀬戸内方面までのびる活断層の存在は知られていたとの事である。 あらためて我々は地震の巣の上で生活していることを実感させられた。

夏にはリオオリンピックが開催された。 南半球で開催された最初のオリンピックであった。
大会で日本選手は目覚ましい活躍をした。 特に体操の内村航平選手と水泳の萩野公介選手の活躍は特筆に値するものであった。 内村選手は、個人総合種目で前回オリンピックに続き2連覇を達成するとともに、若い選手をリードし念願の団体種目での金メダル獲得に大きな貢献をした。 一方、萩野選手はこれまで日本選手が苦手としてきた自由形種目で世界トップレベルの実力をもち、400m個人メドレーで金メダルを獲得し、800mリレーの銅メダル獲得に大きな貢献をした。 我々の青少年時代においては体操、水泳の両種目は日本が得意とする種目であったが、近年はやや影が薄くなっていた。 そうした意味で両選手には最大限の拍手を贈りたい。 萩野選手は次の東京オリンピック日本選手団の顔となるのは間違いない。

こうした中、これまで我々に多くの感動や楽しみを与えてくれた多くの方々が去って行ってしまった。
芸能界で、ダークダックスの喜早 哲、佐々木行、ザ・ピーナッツ伊藤ユミ、永 六輔、大橋巨泉蜷川幸雄、中村弘子、むのたけじ、平 幹二郎、デヴィッドボウイ他の皆さん、スポーツ界で、千代の富士平尾誠二田部井淳子モハメド・アリアーノルド・パーマー他の皆さん、作家の戸川昌子さん。 さらに今年は著名な国王、政治家にも三笠宮崇仁親王プミポン国王、フィデロ・カストロ元議長の皆さんが逝かれた。
ご冥福をお祈りします。